生きていく。ただ、それだけのこと。

システムエンジニア、旅、世界を学ぶこととか、雑記ぶろぐ。世界遺産マイスターになれました。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩く ~お金、道、海~

あるバーベキュー場にて。

 

マスク、フェースガード、手袋をし、黙々と食べ物を作る一人の男性。

そのまわりには20人弱のグループ。

「やっぱりコロナ感染が怖いので、そこは衛生管理を徹底しているプロに任せてます。自分たちでつくったら集団感染おきるかもしれないですから。対策を万全にしてるので、みんなも楽しんでくれてます!」

意気揚々と声高に出来上がった食べ物を前にマスクもせずに話す男性。

食材を作っている火のまわりでお酒を飲みながらマスクもせずに談笑している仲間たち。

作ってる人はちゃんと管理してても、他の人は飛沫飛ばしまくり、それを食べまくり。

「万全の対策」

って何だろう。

愛すべきイカレタ社会。

 

 

 カミーノの前回に続き情報編。

前回

 

tadasoredakenokoto.hatenablog.com

 

 

サンティアゴ巡礼路の歩き方 フランス人の道 

6.お金はどのくらいかかるの?

1日で大体30~35ユーロ(1ユーロ≒120円 ※当時のレート)

この金額×歩いた日数。

私の場合は31日で歩いたので、32.5ユーロ×31日=1007.5ユーロ

私は比較的節約をしていないほうだと思う。

また、お酒は好きだが量を飲めないのでお酒代は安上がり。

と、いってもスーパーでワインを買っても2、3ユーロとか。

内訳は簡単に

 

朝ごはん 5 (前日にかった果物、パン+Barで二回目の朝ごはん)

ランチ   7 (1:1=簡単にサンドイッチとか:レストランでランチ)

夜ご飯  6 (1:1=自炊:レストランでピルグリム・メヌー)

コーラ  1 (好きなんです!歩いたあとの1杯!)

宿代   10 (全てアルベルゲ)

その他  お菓子、ワイン、シャンプー等生活必需品、現地の小物とか

 

宿代が一番かかったかな。アルベルゲでも公営だけにとまればもっと安くなる。

朝ごはんは2回食べた。1,2時間歩いてからバルでカプチームとクロワッサン。ヨーロッパぽくてこの時間が好き。

夜ご飯は自炊を多くすれば、もっと安くできる。キッチンには他の巡礼者は使いきれなくて置いていったものがある。これらをうまく利用すれば、かなり安上がりにできる。

その他は関してはこれは人それぞれ。切り詰めようと思えば切り詰められる。

しかし、巡礼者との語らいも大事。次の日に影響がでない程度の酒盛りもいいだろう。

 

これは歩き始めてからの費用。

これにプラスして、日本からの航空券往復や海外保険。

私は海外保険に入り忘れた。出発の日まで忙しさにかまけて失念してしまった。。

クレジットカード付帯の保険もあるので、問題はないが。

クレジットカード付帯の保険がないようであれば、入っておこう。

 

また、観光するようであれば別途お金は必要。

僕はカミーノ後に20日間スペインをまわった。

トータルすると

50万円ぐらい

 =行きかえり交通費(18万円)+カミーノ(12万円)+観光(20万円)

 

やっぱ航空券たかいよねー。

ピーク時ではなくてもこのくらい。

 

※これは使ったお金。ちなみに僕は休職していった。この期間働いているとしたら

給料 × 2 

がマイナスとなる。

そう考えると100万円以上かかってる。

もちろん、お金では換算できない価値はある。

 

7.こんなところでした

フランス人の道は名所や見どころもおおい。

詳しくは、今後のブログに踏破記録としてのせていく。

ここではかいつまんで、簡単に紹介しよう。

 

・スタートの地 サン・ジャン・ピエ・ド・ポー

巡礼手帳をもらい歩きはじめの初日。唯一のフランスの街。バスクの代表的都市として観光客にも人気の街である。

カミーノ サン・ジャン・ピエ・ド・ボー

 

・ワインの泉(イラーチェ)

蛇口をひねるとワインが!でも、朝早くいかないとすぐかれちゃうよ!

サンティアゴ巡礼路 ワインの泉 イラーチェ

 

・ブルゴス

世界遺産に登録されたブルゴス大聖堂。スペインゴシックの三大聖堂の一つ。

サンティアゴ巡礼路 ブルゴス

  

・メセタの大地

限りなく続く平原。自分との闘い。

サンティアゴ巡礼路 メセタの大地


 

・レオン

中世のレオン王国の首都が置かれた都。ゴシック様式のレオン大聖堂はグラス・ストーンに置き換えるため壁を最小限に減らし、世界最大級のステンドグラスのコレクションを有する。

サンティアゴ巡礼路 レオン

 

・オ・セブレイロ峠

山場の一つ。疲れてきた体に山登りはきつい。朝は早起きして、朝日を見よう。

サンティアゴ巡礼路 オ・セブレイロ峠

朝日と雲海と十字架

 

・モンテ・デ・ゴソ(歓喜の丘)

サンティアゴまであと一歩!ここで巡礼者は歓喜とともに歩く。

サンティアゴ巡礼路 モンテ・デ・ゴソ

 

サンティアゴ

喜びにわく巡礼者、放心する巡礼者、楽しそうなツーリスト。

 

サンティアゴ巡礼路 サンティアゴ大聖堂

  

どんな小さな街でも必ず教会があった。とても質素なところもあれば、小さな街に似つかわしくない黄金をふんだんにつかった教会。大航海時代に反映が偲ばれる。

こういった名もない小さい教会には心震わされる。お気に入りの教会を探すのも一つの楽しみ。

 

8.+90Km 海まで歩こう

サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼から旅の締めくくりと西の果て「フィステーラ(フィニステレ)」「ムシア」まで歩くルートもある。

サンティアゴ巡礼路 フィステーラ ムシア

どちらのサンティアゴから約90㎞ほどのところにある。

歩きだけでなく、サンティアゴからのバスもでてるのでそれを利用してくる人も多い。

実際、サンティアゴでゴールしたあとバスできた巡礼者仲間との再会もあった。

バスでくれば3時間ほど。

 

僕は3日間かけてフィステーラまで歩いた。

フィステーラとは『地の果て』を意味する。遥か昔、まだ「地球が平ら」であると考えられていたころ、海の先には大きな滝なっているのでここが世界の果てだったので。

巡礼者は旅の終わりに、ここまでともにしてきた服やブーツを燃やすことで「生まれ変わる」ことができると信じられており、それが習慣となった。

※現在では環境問題により禁止となっている。

やはり旅の締めは海。正直に言えば、サンティアゴはあまりにもツーリスティックだった。聖地ならでは厳かな雰囲気もなく感動できなかった。しかし、ここについたときには思わず熱いものがこみ上げた。

ここまで歩いたこと、歩けたこと、歩くことがおわってしまうこと。。。

整理しきれない思いがあふれる。

西の果てでみる夕日。この夕日をみるために歩いてきたのかもしれない。

サンティアゴ巡礼路 フィステーラ フィニステレ岬

 

 

 

ムシアにはいかなかった。

ムシアにはフィステーラから1日で歩ける距離。次回は絶対にムシアもいこう。

 

写真素材のピクスタ