サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩く ~1日目 ①~
スペイン徒歩横断30日の記録と記憶。1日目1話目。ここに来るまでにいろいろありすでにへとへとだが、今日からは始まり。始まりの街サン・ジャン・ピエ・ド・ポー。ここで巡礼手帳をもらい、ピルグリム(巡礼者)になれる。今回はスタートするまで!ブログのスピード感おそ!
この街には夜中について、次の日の朝にすぐ出発してしまったが、非常にもったいないことをした。このサン・ジャン・ピエ・ド・ポー街自体も歴史があり非常に魅力があるところで、観光地にもなっているくらいだ。フランスで最も美しい村の一つにも数えられるくらいのところだ。もっとみてまわりたかったなー。
この街を歩きまわることをぜひお薦めする。
tadasoredakenokoto.hatenablog.com
上の続き。
0.ルート
SJPPサン・ジャン・ピエ・ド・ポー
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ロンセスバージェス
※今回は太字の部分
1.勢いのまま飛び出した。
窓から光が入ってくる。
馴染みのない声と言葉が聞こえてくる。
近くで犬の鳴き声がする。ものすごい近くで。
犬?
目をあけて部屋を見渡すと犬がいる。
おや。理解が追いつかない。
そういや、昨日の夜になんとか宿をみつけて、ドミトリー(大人数の部屋)に泊まってるんだっけ。眠い。日本をでて、始めは飛行機の中で寝て、昨日は眠りに入ったのも1時くらいだった気がする。携帯をみたら朝6時。まわりの人はすでに準備をはじめている。巡礼者の朝ははやい。
今日はいいかなー。ほんとは次の日からのスタートのはずだったし、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーの街もみたいし、装備をもう少し整えたいし。
とりあえずこの状況じゃ、二度寝ができなさそうなのでシャワーをあびる。
頭がクリアーになる。
そうだ。
昨日泊まる手続きしてるときに犬が何匹がいたなぁ。ここの宿の子か。なるほど。俺は犬好きだからいいけど、苦手な人いたらかわいそうに。
そういえば、昨日知り合った韓国人のスンジンはどこにいるのだろう。部屋にはいない。荷物ありそうなんだけどなぁ。
何の気なしに窓から外をみる。
オシャレですねぇ、街が。
下から声がかかる。スンジンがいた。どーやら、タバコをすってたようだ。
「今日から歩き始めるの?」
「韓国人の友達はすでにスタートしたみたいだから、俺もいく。」
「そうかー。よし、いくかー!」
また勢いで答えてしまった。昨日から勢いばっかりだな。
まわりに流されている
と言えなくもない。
でも、流されることで見つかることもある。自分も思いもしなかったことをすることで世界が広がる。
ながされるのではなく、流れて生きる。
誰の言葉だったかは忘れた。
すごい響いた。
行動力のない自分にとっては、助けにもなった言葉。せっかくいい流れが、波がきてるならそれに乗ればいい。その中で自分を見失わなければ。
単純にスタートは一人だと不安てのもをあるし!
支度をして、外に出た。他にも似たような感じの人達がちらほら。
歩き始めるにはまず巡礼手帳(クレデンシャル)が必要となる。
巡礼者はこの手帳を手に入れることから始まり、巡礼者として認められる。この先からはこの巡礼手帳をみせることで、アルベルゲという巡礼宿にとまれるようになるし、またアルベルゲやバルなどでスタンプをもらう。そのスタンプが歩いた証拠となり、最期に歩ききった証明書をもらえるようになるのだ。そのときまで大事にしておかなければならない。
この巡礼手帳をもらうためには巡礼事務所にいかなかければならない。
(事前に日本でもてにいれられたような。カミーノサンティアゴ友の会で申請できたような。)
どこにあるんだろ、と思ったのも束の間。すぐ目の前にあった!泊まった宿の向かいぐらいにあったのだ。
■サン・ジャン・ピエ・ド・ポーの巡礼事務所
住所 39 Rue de la Citadelle,64220 Saint-Jean-Pied-de-Port,フランス
メイン通りのシタデル通りにある。
なんとなく人の流れをついていっても辿り着けると思う。
2.巡礼手帳を手に入れた!
さっきから人いるなぁ、と思ったらそういうことだったのか。
事務所の中に入って少しだけまち、自分の順番がまわってきた。手数料だったかな。詳細は忘れたが2ユーロ払った気がする。名前と国籍を伝え、簡単な説明をうけた。スペイン語の場合もあるなんて聞いていたが、流暢な英語で説明してもらえた。ちなみに日本人は年間1000人ぐらいくるらしい。
へー、そーなんですね。(そんなにいるのかー、と思いつつも年間35万くることを考えれば少ないな。)
最期に、巡礼初のスタンプをクレデンシャルを押してもらった。なんか嬉しい!これでSJPPから歩いたことの証明がされる。
クレデンシャル以外にも全ての街のアルベルゲが書かれた紙をもらった。街間の距離も書かれてるし超便利じゃん!ガイドブックや最近はアプリにも同様のこと書いてあるけど、この紙は重宝しました。
ちなみにこの巡礼事務所はボランティアで運営されており、みなカミーノの経験者。なので巡礼路についての質問などにも答えてくれるので、心配なことがあればここできいておくといい。英語かスペイン語ができれば問題なし!
よっしゃ!いくか!