生きていく。ただ、それだけのこと。

システムエンジニア、旅、世界を学ぶこととか、雑記ぶろぐ。世界遺産マイスターになれました。

アジアのバス旅

まだまだコロナがおさまる気配はみせない。きっとこのまま続くのだろう。それがwithコロナの新時代。決して明るい未来ではない。

世界中のコロナ対策はどんどん緩和している。日本は依然として、厳しい対策。それでいいと思う。世界の他の国と合わせる必要はない。コロナがなくなるのが一番だ。

とはいえ、その緩い規制のおかげで今は海外旅行に簡単にいける。

コロナワクチン接種証明はマイナンバーカードを登録していれば「接種証明書」というアプリがあれば簡単に取得できる。そして、そのアプリをみせるだけで飛行機に乗れる。

また、帰国時にも72時間以内の陰性証明書が必要になるが、それをアプリ「mysos」というものに登録する。そうすれば帰国時にも検疫をうけずにすぐ日本に入国できる。

海外旅行いけますね。いきたいですね。帰国難民にだけはなりたくないですね。

 

リゾート地もいいがアジアの喧騒を味わいたい。うるさい街中で汗かきながらホットコーヒーを飲みたい。街中でマリファナをうりつけられたい。

アジアいきたいなぁ。タイかなぁ。

旅気分を味わいたくて本を読んだ。

以前にも紹介した旅行作家「下川祐治」さん。主にアジアの旅について著作が多い。上の本はアジアンハイウェイという日本からトルコまで続く道をバスで旅しようというもの。日本橋から出発し、博多から船で韓国へ。そこから中国、東南アジア、南アジア、中東とわたり最後はイスタンブールまで。

ほとんどバスのりっぱなし。全然観光してない。いった場所の紹介すらない。書いてあるのはとにかくバスのこと。あとは相変わらずの愚痴。特に目立ったのが

「ホテルで寝たい。」

しらねえよ!とまれよ!

と思いながら、予算の関係もあるのだろう。とにかく先を急ぐようにバスに乗り続ける。バスの接続がうまく続く限り乗り続ける。

そのバスの探し方も昔ながらだ。20年ほど前の本だから当時は当たり前だが。とにかく人にきくだけ。インターネットで調べることなんてない。中国にいたっては英語が通じないから筆談!いやぁ、大変だなー。

内容的にもそれが伝わってくる。距離の割に中国やインドについての記載が多い。苦労したんだろう。中国はまだ旅の始まりということで元気はあった。旅の中盤インドからは苦労・疲労がみてとれる。

『夜行バスが三晩も続いたのだ。判断力ないというより、考えることを脳が拒否しはじめているような気がした。』

『僕はもう、どうでもよかったのかもしれない。インドのバスに精力を完全に奪いとられていた。』

『どこかでちゃんと休まなくちゃいけない。そうでもしないと脳が壊れてしまう。』

いくら旅慣れてるとはいえ、バスに乗り続けると人間こうなってしまうのだ。またそれだけインドのバスは強烈というのもある。

 

 

僕もインドのバスの経験があるからよりわかる。いま思えばよく目的地にたどり着いたなぁと思う。かなりギリギリだった。あれは、ネパールから国境をこえてインドのブッダガヤにむかったときのこと。この本ほどではないがバスを乗り継ぎ30時間以上はかかった気がする。一人だったのもまた辛かった。

インド国境のラクソールからパトナまでは夜行バスだったのだが、窓が閉まらなかった。埃、排気ガスがバンバン入ってくる。顔をタオルでまいて貴重品を抱き抱えるように丸くなって寝た。寝た、ような気がした。やがてバスがとまった。ここがパトナのようだ。まわりはバスだらけ。疲労と眠気で頭が働かない。まわりに旅人もいない。とりあえずブッダガヤいきのバスを探すしかない。のってきたバスの運ちゃんにブッダガヤという単語をつげるとなにやら人だかりできいてくれている。

あいつだ。」

と指差す人物に、話すと

ブッダガヤではなく。ガヤ行きだ。ガヤで乗り換えなさい。」

わかった。わからん、けどなんとかする。何時間かかるかもわからない。そうしてのりこんだバスはローカルバスだった。乗り降りする人を眺めなんとかガヤについた。

けっこうハードな移動だった。いま思えばよくついたな、と思う。

 

 

辛い経験もいまではいい思い出。

だからこそ、辛さ万点の旅を読んで、いいなぁと思ってしまった。

アジアハイウェイを走るバスを乗り継いでトルコへ

目的も非常にわかりやすい。予定もルートもざっくりだけ決めてあとはでたとこ勝負。

東京TVでやってませんか、そんな番組。太川さんがでてるバス旅みたいな。ちゃんとみたことないけど、あれもバスを乗り継ぐやつですよね。スマホとかを使わないで。

あれをアジアでやる感じ。ゴールにむかうバスに乗る。不確定な情報を旨に前にすすむ。足元をみてくる客引きとの戦い。なんとスケールの小さい旅!でも、最近はホテルの予約しての旅行ばっか!こんなバス旅もいいよなぁー。

これは2,3人でやったらけっこう楽しんでできる気がする。

まだまだ僕はバックパッカーなのかもしれない。

昔の非効率なバス旅に興味がある人にお勧めです!