サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩く ~ー1日目~
やっとカミーノ情報編を書き終えて旅編を始める。
スペイン徒歩横断30日の記録と記憶。
まずはー1日目。日本を出るまで。
0.ルート
東京(羽田空港)
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パリ
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SJPPサン・ジャン・ピエ・ド・ポー
※今回は太字の部分
1.出国直前
パリ行きフライトのチェックインを終え、荷物を預け身軽になり、出国審査を済ませる。水を買い、スペイン語の指差し会話帳を購入した。せっかくだしスペイン語の勉強もしよう。
少し時間が早いが、搭乗ゲートにいき、飛行機を待つことにする。
出発まであと1時間弱。友人や知り合いに行ってきます、の連絡をしていた。
そこで、気づいた。
「海外保険入るの忘れてた。」
1週間ぐらいのただの観光旅行ならまだしも、今回は2か月だ。しかも歩き続けるという旅だ。何が起こるかわからん。
うむー。でももう出発するしなー。めんどいなぁ。
クレジットカード付帯の海外保険を調べた。うん、大丈夫そうだ。これでオケ!
はぁ、そういえばここまでけっこう忙しい1か月間だったな。
あとは飛行機にのってパリにいくだけ、ということでやっと気持ちが少し安らいだ。
ここ1か月は、
週末は20~30Kmをトレーニングのため歩き、装備を整えにモンベルや好日山荘にいく。ちなみにモンベルは幕張のアウトレットにいっていたのだが、自宅から往復20Kmと丁度よかった。靴を買って、手にもったまま10Kmの帰り道を歩いたりした。
仕事もなぜか残業が多かった。することなかったので他のチームをヘルプしていたら、そっちが盛り上がりすぎてしまった。よく言えば、「バリューを発揮した」ことにはなるが、言い換えれば「首をつっこみすぎた」といったところか。まあ、働きが評価されていろいろ任されたのは嬉しいが。
などで、ワタワタした1っか月間だった。2か月でかけるのだから、友達ともよく会っていたなぁ、そういえば。前日は花見してたっけな。。。ただ遊んでただけじゃねえか!!自分のせいか!!
出発当日。残りの最後のパーツ。山好きの友人から寝袋を借りることになっていた。その友人だが、教師をしているのだが伊豆諸島の新島にいくことになっていた。その日が今日!ということで、出発直前にあい、
「お互いベストつくそう!!」
と謎のハイタッチをした。
それが朝の9時。フライトは夕方なので、まだ時間はある。家に帰りのんびりする。のんびりしようとした。
時差はあるが、パリに着くのは明日の朝だ。しかし、飛行機の中なので、充分睡眠がとれないだろうことが予測される。昼寝をしておこう、と思うのだが興奮して眠れない。
いや、興奮だけじゃない。
同じくらいに不安も大きい。
歩くことへのじゃない。忘れ物がないか、のだ。何度も荷物も確認した。
とりあえずお金、パスポート、スマホがあればいいだろ。記録媒体のための一眼カメラも大事だ。充電器忘れてないよな?考え始めたらきりがない。これでも僕は過去に世界一周をしたことがある。普通の人に比べれば旅なれしているほうだという自負もある。
それでも、だ。
いつまでたっても旅慣れない。
ダメだ、寝れない。めんどくさい。もう、いこう!
ちょっと早いが家をでた。
羽田空港に着いて、チェックインが始まっていなかったので、大きいザックをかかえ空港をうろつく。
なんだか、外国人が日本語でなにかを叫んでいる。
ん?みたことある。
「ホワイジャパニーズピーポー!!」
厚切りジェイソンだ!!あ、ロッチもいる!!
何かのイベントをやっていた。
よくわからないが、嬉しい気持ちになったし、ついてるぜ!とか思った。旅立ちのいい景気づけになった。
それを見てたらチェックインがはじまった。厚切りジェイソン、ロッチありがとう。
チェックインでは復路の航空券の掲示を求められた。
本当は、カミーノが終わってスペインをフラフラしながら、その時の気分で航空券を探そうと思っていたが、最近は片道だと、搭乗できないことがある。なので、前日に急遽帰りの航空券を探したのだ。(それも直前まで気持ちがせわしくなってしまった要因のひとつ。マドリードかバルセロナか悩んだが、結局マドリードにした。)
復路の航空券をみせ、無事チェックイン。やっとでっかいザックも預かってもらえる。
出国手続きをおえ、あとは飛行機に乗るだけだ。
コーヒーを買い、搭乗ゲートにいき、ベンチに座りフライトを待つ。
ここにきて、なんだかどっと疲れてきた。
まだ途中だが緊張の糸が切れた、のかもしれない。旅は長い、一回ぐらい緊張の糸をきりましょうよ。
こうして、緊張感のない顔で飛行機乗り込んだ。